一級品
ボタン剣




ワトー作品と云う方が通りが宜しいようですので商品名はワトーと致しましたが、個人的にはやはりワトーと同じくフランスの宮廷画家であるフランソワ・ブーシェの作品に近いとの認識です。

これは、たまたま見つけたあるアンティーク陶磁器のショップオーナー様の御見解でもあるらしく、我が意を得たりと嬉しく感じたものです。

ブーシェは羊飼いの生活を描いた田園画などから着想を得て、優雅な牧歌的風俗画として庶民を描きました。



こちらの作品はまさにブーシェの作風に近い、牛や山羊と人間の長閑な光景を描いたものです。

20cm強という幾らか小振りのプレートに、疲れて休む農民或いは牛飼いの姿と（おやおや犬も一緒に眠りこけておりますね）、飼い主の様子を横目にのんびりと水場で寛ぐ牛達がいます。



また、三つ窓を縁取っている金彩には、マイセン画の最高峰の一つであるアムステルダム様式作品に用いられるパターンが使われています。

アムステルダム様式に用いられる金彩パターンとしては３種類が図録や文献に紹介されておりますが、そのうちの一つが使用されているということは、このプレートの格（ランク）を判断する上で精緻な描画と共に大きな材料となります。



多少のスレ傷と裏側に色飛びが見えますが、他に特筆すべき難の無い非常に良好なコンディションです。




花や恋人を既にお持ちの方のみならず、初めてマイセンの高額ライン作品をお求めになろうという方にも。

ご検討頂けましたら幸いです。

（御参考）
直径：約20.3ｃｍ