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  9. マイセン Meissen 1880年頃 金彩カマユピンク ディナープレート A
  • 詳細
    サイズ
●製作年代:1880-90年頃
●1級
●波の金彩
サイズ
直径:24cm
高さ:3,8cm


黄金期のボタン剣に相応しい、究極のタッチ。溶け込んだカマユピンクで描かれる華麗な花々はマイセンの最高峰と言っていいと思います。湾曲している箇所に見事描きこむ技術も素晴らしいです。昔から私は虜になっていますが‥何故か多色よりもものすごく見惚れてしまいます。魔性の魅力があります。

マイセンの19世紀は\"黄金期\"ですが、特に後期におけるフラワーカテゴリーに関しては技術の頂点を極めます。ブラウンスドルフの教鞭により、ベースラインでさえ柔らかいタッチ、陰影、儚くも淡い色彩、印象派寄りの描画で自然主義に引けを取らない水準でした。これらは現行で製作されるものよりも非常に評価が高く、アンティーク市場でも熱烈な人気の為、コレクターの垂涎の的となっています。中でもカマユのボタン剣、となると多色よりも蒐集することは困難を極めます。

そもそも単色で絵付けすることは、多彩色よりもはるかに技量を必要とし、一般には上位のペインターにしか描くことは許されません。一色だけで質感や影、濃淡を表現することはとても難しいからです。同時に、言うまでもなく価格は非常に高額なものになり、なかなか手が届かないシリーズでもあります。

周囲の波の金彩は丁寧に完全なる\"手書き\"で行われます。一寸の狂いなく完璧に一周させるギルディングの技術はマイセンならでは。そして花々に差し色として加えられる金彩。このような一般のシリーズには見られない上品な演出には脱帽です。これらの装飾に絵付が許されるのはマイスター級のペインターのみです。

このような描画は今ではもう再現することはできず、現代マイセンのカマユは遠く足元にも及びません。
ちなみに現代バージョンのカマユブルーのパーティセット、という大型オーバルとサラダプレート4枚で確か¥1,200,000だったと思います(マイセン展にて)。

特筆すべき難のない素晴らしいコンディションです。1世紀以上経過しているとは信じがたいものです。絵付はため息が出るほどの美しさで大変素晴らしく‥是非御検討頂きたい逸品です。






マイセン Meissen 1880年頃 金彩カマユピンク ディナープレート A


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