一級品
ボタン剣




プラチナ彩を用いた作品は、パテ・シュ・パテと並び最も高度な技術を必要とされる為、制作数もごく限られており、数多くのマイセン最高ランクの品々の中でも傑出した存在となっています。

プラチナ絵の具は我々には馴染みがないものですが、粘性が高いため伸びにくく、非常に扱いにくい絵の具です。
焼成前の色は黒に近く、暗色のコバルトの上に絵付けをするのは大変難しい作業となります。

絵のタッチはと言えば、水墨画に似ており、ジャポニズムの影響を感じ取れます。





この花瓶で興味深いのは、まず、その形状です。

よく見掛けるのは、両手ハンドルのアンフォラタイプですが、こちらは上が円で、下は三角形。ですので、絵付けも三つ。
何と、贅沢な。


また、その絵付けも花だけ、それも野の花の場合が多いのですが、嬉しいことに薔薇。更に、蝶や虫も。
な、何と贅沢な。


そして、マットとグランツのゴールドときた日には。
な、な、な、な、何と贅沢な！



状態は、非常に良好です。厚さ８センチの綿にくるまれておりました故。




最近は陳腐な言葉ですが、稀少なものと思います。
ご検討頂けましたら幸いです。


（御参考）
口径　約8.3cm
底辺　約11cm
高さ　約22.3cm